梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

朝の黄金

夏の朝、森の路上にまばゆく散らばる無数の黄金の切れ端 今年8月のニューヨークの夏は爽やかであるが、その爽やかさは限定的である。盆を過ぎると夏の走者は最後の力を振り絞って駆けぬけ、秋の走者へバトンを渡してゆく。晴れた日の夏の朝の日差し。木陰の…

アメリカで迎えるお盆

アメリカに住んではいるが、幼い頃に日本のお盆の習慣を経験してきたので毎年8月のこの時期になると、自身の中にあるお盆の意識が目覚める。お墓参りに足を運ぶ事は出来ないが、静かな気持ちで手を合わせて目を閉じるその一瞬は仏壇の前や展墓にテレポテー…

2度ある事は3度あってはならぬ!

野花を廻る蜂、この指止まれ! この夏に2回蜂に刺されたので今年の夏は特別だと感じている。蜂に刺されたのは小学校以来の出来事であった。2回とも自転車に乗って巡行している時に飛んでいる蜂にあたって刺されたのである。最初はおなか二回目はおでこ、共…

今月の一枚 July 2023

鳥取砂丘の遥か西方に聳え立つ大山 鳥取砂丘から遥かな大山をのぞむ光景。実は砂丘から大山が見えるとは今まで気が付かなかったので自身にとっては大発見である。鳥取県を代表する砂丘と大山を同時に納めた写真は贅沢な一枚であろう。今度、砂丘の丘を登った…

蝉の声

蝉曰く、人間に鳴き声を聴いてもらう為に鳴いてんじゃねえぞ! 日本人は虫の声が聴ける、と言われている。7月も後半となり暑い毎日が続いている。仕事先の裏側に大きな森があり仕事の合間に森の緑を眺めそこから流れてくる夏のそよ風にあたる時、その森から…

ラズベリー

夏のパリセードの森は天然ラズベリーの宝庫 ハドソン川に沿ったパリセードの森中の自然天然ラズベリーが今年も豊作である。豊かな緑の森にオレンジ色の果集の束が食指を誘う。不思議な事に多くのラズベリーの群生は、誰かが植えたのか?と思う程にトレイルコ…

7月4日アメリカ独立記念日

ジョージ ワシントン ヘッドクウォーター 旗 ジョージワシントンブリッジの周辺をジョギングし、ニュージャージー州のフォートリーという街の中心の公園のベンチに座って休憩した。湿気の篭った空には所々に積乱雲がひしめき夏の重い空を形成している。独立…

今月の一枚 June 2023

マウントマンスフィールド、VTの頂上からグリーンマウンテンの眺め バーモント州の最高峰マウント.マンスフィ―ルド(標高1340m)は鳥取県民からすると決して標高の高い山ではない。鳥取県の誇る大山の標高は1709mであり、県内で二番目に高い氷…

あおやかみじろうさん

先月に鳥取県の青谷上寺地遺跡の発掘調査に関わった方とニューヨークでお会いした事がきっかけとなりその結果に関心を抱いた。ネットで検索してみると大きな話題で我々のルーツを知る手掛かりである。以下は昨年2021年の新聞記事であるが簡潔にまとめら…

ニューヨークの街に黄泉の世界がやってきた   

黄泉の国の太陽 カナダの最東にあるノバスコシア地方で発生している森林火災で、大量の灰色の煙が上空に舞いあがり気流に流され1000キロ以上の旅をして南下。今週は大都市ニューヨークとその周辺地域を覆った。煙が停滞したその光景は薄く黄色がかり黄泉…

ガレージセール

街のガレージセールイベント 今週末は街で開催するガレージセールに参加した。空は一日中曇り空ではあったが、多くの人々が散歩がてらに立ち寄ってきた。街のイベントであるので、普段顔を合わす機会が少ない近所の住人や友達と挨拶を交わし、近況を語り合う…

今月の一枚 May 2023

鳥取の夜空、宇宙へのいざない : Photo by Nami 環境省の全国星空継続観察が1988年から2012年まで実施された全国星空調査において ”星の見えやすさ” で何度も日本一に輝いた実績から2005年より鳥取県は別名星取県と呼ぶようになりました。夜空の星が綺麗に良…

ざらつく心

爽やかな気候が続く五月のニューヨークで芸術(絵画)に触れる機会に恵まれた。 絵画の鑑賞は画法や技術、個性や内心が集結し一枚の作品となって人々の目に触れる作者と鑑賞者との接点である。作品とは心の内の奥にあるものを引き出して目に見える形や色で伝…

日本の推計人口の移行に思う

Leszek Skurski の作品、NewYork VOLTA より 日本の総務省が22年の10月に公表した日本の人口推計の結果を観ると、過去16年間連続して日本の人口は減少を続けている。日本の総人口は12495万人で前年に比べて55万6千人の減少。将来の見解では半世紀先の20…

CHEER UP NEW YORK CITY

歌でニューヨークを応援する、おかあるさんとタイガーさん この5月で3年目を迎えた Cheer up New York City with live music project は鳥取県出身のジャズボーカリスト、シンガーソングライターの おかある さんとトランペッターの タイガーさんによって春…

今月の一枚 April 2023

欄 花には知性があるんじゃね? と思わせられる 近くに住んでいながら行った事がない場所っていうのが誰にでもあると思う。僕にとってその一つがニューヨークのブロンクス地区にあるニューヨークボタニカルガーデン(植物園)であった。自分の意思で自発的に…

オモイという想念を表現する

無常というのはこの宇宙にある全ての存在に対する実体である生滅流転を表現した言葉である。太陽の下の昼間、月の支配する夜、季節の変化があり歳月は流れ、創造と破壊を繰り返す。宇宙の掴み所は常動であり静止は存在しない。では、その実体を表示する為の…

TOMOYUKI HIRAI ニューヨーク個展

作品:浮遊するオモイ 神がかりな筆のタッチ 鳥取住在の抽象油絵画家、平井知行氏の個展「その奥にある想い」がニューヨークのソーホー(SOHO)のアートスタジオで開催されています。先週の夕方に開催されたレセプションに足を運び展示作品を鑑賞させて頂きま…

春はあけぼの

平安時代の女流作家、清少納言の枕の草子にある「春はあけぼの」の書き出しは、時代を超えて日本から遠く離れたニューヨークの春の日の出の美しさを謳っている。千年昔の季節の美に対する捉え方が現在も同じだとする価値観は、大自然が演じる美とは、くりか…

今月の一枚 March 2023

冬の伯耆大山の英姿 (大山町住在の方撮影) 僕が十代の頃、大山には随分とお世話になった。高校時代最初のゴールデンウィークに大山滝をぬけて石だらけの河原でキャンプし、らくだの背と呼ばれる大山の尾根を縦走したのを覚えている。残雪が眩しく顔が真っ…

春を迎える森は赤く燃える

夏時間が始まり、WBCは日本が優勝を飾った! 春を迎える変化の節目に花粉がある。葉を落とした冬の森の木々の生命エネルギーが高まるこの季節、森は一瞬真っ赤に燃える。 職場の建物の裏側に大きな手付かずの森があり高木の樫や楓の広葉樹が茂っている。葉を…

ふ る さ と

名曲、故郷(ふるさと)は今日も歌われている。作詞は長野県出身の高野達之氏。作曲が鳥取市出身の岡野貞一(おかのていいち)氏である。鳥取市の久松公園の入り口にふるさとの歌詞が彫られた歌碑は彼を記念したものである。 今日は3月11日、東日本大震災…

今月の一枚 February 2023

冬の ジョージ ワシントン ブリッジ ハドソン川に掛かるニューヨーク洲とニュージャージー州を結ぶ ジョージ ワシントン ブリッジは1931年に開通した長さ約1.5キロの鉄構造の吊橋。世界で最も一日の交通量が多く橋は2段構造で14本のレーンが走っており、日夜…

冬のロングビーチ ラン

2月のロングビーチNYアウトオブシーズン ニューヨークの街の東側に位置するロングアイランドは東西の長さが鳥取市から米子市を往復する距離に近い190キロ。島の北側の内海の先にはニューイングランド地方が並び、そして、島の南側には広大な大西洋が展開…

とっとり弁

もぎ取られる事なく冬を越す鳥取の柿、野鳥の好き餌となるのだろうか? 長く鳥取に住んでいる人で自分はとっとり弁を使って喋っていると意識する人はまずいない。故郷を離れ東京にやって来ると、自分が普段使っている表現が周りと比較して異なっている事にも…

妖怪アカバラ

2月6日の未明にトルコ、シリアで起こった地震の被害が時間の経過と共に拡大しています。亡くなられた方々の御冥福に手を合わせ、被害に遭われて生活を失った多くの方々に御見舞い申し上げます。 トルコ北西部のプルサの街の上空に現れたレンズ雲 大地震の知…

コスタリカン珈琲

コスタリカからのお土産 中米のコスタリカに3週間程里帰りした友達がお土産として自国コスタリカ産のコーヒー豆を買ってきてくれた。出発前にさりげなく、自慢のコーヒーがあったら買って来てくれ!と言ったのを覚えていたが、まさか本当に買って来てくれる…

二十世紀とロイヤルリベラ

鳥取を代表する果物は梨、その中でも二十世紀梨はよく知られている。我々が知っている日本梨というのはリンゴの様に丸く甘くジューシーで食感がサクサクした果物である。しかし、アメリカニューヨークからみると梨はだるまの様な形をしたものであり食感も違…

今月の一枚 January 2023

鳥取砂丘の砂柱 冬の鳥取砂丘の光景。日本海の冷たい冬の雨と風によって描かれた立体的な砂模様はどこか遠い砂漠の荒野を彷徨っているかの様な光景’。砂柱を蹴りながら歩きを進めるとスニーカーの中はいつの間にか侵入した砂で一杯になる。崩れた砂柱は時間…

ハドソン川の奇跡

会社と自宅を往復するいつもの忙しい毎日であった。当日は夕方の5時にマンハッタンの事務所を出て帰宅の為にハドソン川に面したフェリーターミナルに向かうバスを待っていた。いつもなら5分間隔でやって来るバスが来ないので歩き出した。結局その日は歩きで…