ジョージワシントンブリッジの周辺をジョギングし、ニュージャージー州のフォートリーという街の中心の公園のベンチに座って休憩した。湿気の篭った空には所々に積乱雲がひしめき夏の重い空を形成している。独立記念日の週末という事もあり公園にはアメリカの星条旗とアメリカの独立を助けたフランスの三色旗トリコロール、そして独立当初の１３州を掲げた紺色の旗が仲良く風になびいていた。しばらくして違和感に気付いた。アメリカ独立当初の１３州を掲げた旗の中の星が５芒星ではなく６芒星である事に驚いた、発見である。後に調べてみるとこの旗は GEORGE WASHINGTON'S HEADQUARTERS FLAG と呼ばれ当時の英国の植民地支配から独立した１３の州を白いSIX POINTED STARTSで示しているのだ。アメリカには自由は勝ち取ったという意識があるが、それを象徴したシンボルである。アメリカの独立はヨーロッパと旧植民地の関係を再構築する大西洋革命の一環ではあるが、その一部に触れる事によって大きな激動の歴史に関心を寄せる機会となった。独立記念のこの期間は自由とは、自由のあり方に対して毎年自身に問う、そんな隙間時間も大切なのであると感じた一時でもあった。
