先月に鳥取県の青谷上寺地遺跡の発掘調査に関わった方とニューヨークでお会いした事がきっかけとなりその結果に関心を抱いた。ネットで検索してみると大きな話題で我々のルーツを知る手掛かりである。以下は昨年2021年の新聞記事であるが簡潔にまとめられているので引用させて頂いた。以下引用:
鳥取市
青谷上寺地遺跡では2000年、弥生時代後期(約1800年前)の男性の頭蓋骨と脳が、ほぼ完全な状態で発見された。復元には頭蓋骨と、そこから採取できたDNAを用い、個体の約4割のゲノム(全遺伝情報)解析に成功した。
その結果、父系は日本古来の縄文人、母系は渡来系で、頭髪は黒々とした太い毛だったことが判明。頭蓋骨の形状に合わせて表情を作る筋肉を粘土で型どりし、髪の毛は人工毛で製作した。
日本人のルーツは、古くから列島にいた縄文人と大陸から渡来した弥生人の混血というのが定説とされる。復元された顔は、深い彫りの縄文人と、鼻が低く面長な弥生人の双方の特徴を持ち、監修した国立科学博物館の坂上和弘・人類史研究グループ長は「DNA分析を利用したことで、より忠実に復元できた。日本人の歴史の変遷を示す顔立ちといえる」と話している。
以上、2021年10月31日付の読売新聞オンラインより引用。
お名前は、あおやかみじろうさんとおっしゃるようです。復元されたかみじろうさんには魂が宿っているように感じます。発掘された道具や品により当時の人々の遠地との交流や高い航海技術が存在していた事を知り驚きました。また、発掘現場は当時の痛々しい紛争の証拠を保存していました。いずれにせよ、現在我々がここに存在するという結果は縄文弥生時代からの血縁があっての事です。かみじろうさんは御先祖様の一人、御顔を観ているとなぜか懐かしさを感じる。次回帰郷した時にはかみじろうさんに御挨拶にお伺いする予定です。発掘、復元、考古に関わった方々の偉業に感謝いたします。