梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

今月の一枚 February 2023

冬の ジョージ ワシントン ブリッジ

 ハドソン川に掛かるニューヨーク洲とニュージャージー州を結ぶ ジョージ ワシントン ブリッジは1931年に開通した長さ約1.5キロの鉄構造の吊橋。世界で最も一日の交通量が多く橋は2段構造で14本のレーンが走っており、日夜共常に車やトラックで埋まっている。橋の存在はハドソン川で切られた大陸と北東に広がるニューイングランド地方を繋ぐ重要な動脈となっている。

 写真はニュージャージー側の高台の丘から眺める冬季の ジョージ ワシントン ブリッジ。橋から離れると交通の騒音は無で周囲は静寂に包まれる。青い空に輝くハドソンの豊富な水流。橋の向こう岸はマンハッタン島のブロンクス地区。大都市と訊けばコンクリートジャングルに象徴される灰色のイメージであるが実際は青く輝いている。冬の冷たく乾燥した空気は太陽の威勢を浴びてニューヨークの都会を蒼く燃やす。

 ジョージ ワシントン ブリッジ を渡る時、人々が意識するしないに関係なく別次元へのループをくぐる様な後味を感じる。橋を渡ってマンハッタンに入ると緊張し、橋を渡ってマンハッタンから出ると開放感を感じる。視界に迫る景色が感情を操作するのであろうか? アメリカの国が存在し、人々が生活を営み続ける限り ジョージ ワシントン ブリッジ は鼓動を続ける。橋は静なる巨大工作物ではあるが、橋は生きている!と表現した方がなんとなく腑に落ちるのである。