梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

妖怪アカバラ

 2月6日の未明にトルコ、シリアで起こった地震の被害が時間の経過と共に拡大しています。亡くなられた方々の御冥福に手を合わせ、被害に遭われて生活を失った多くの方々に御見舞い申し上げます。

トルコ北西部のプルサの街の上空に現れたレンズ雲

 大地震の知らせを知った時に最初に浮かんだのが今年1月19日にトルコの西部のプルサの明け方の上空に現れた赤いレンズ雲であった。このレンズ雲の出現と今回の大地震の繋がりは無い。しかし。僕を含む多くの人々がこの赤いレンズ雲を何か不吉な事が起こる前兆ではないかと感じていたのは事実ではある。

 もしも現在、水木しげる先生が生きておられてこの雲を見た時に、これは妖怪であると言われるかも知れない。そして、名前を付けちゃうのではないだろうか? この雲の塊りはこの世の物ではなく本来は異界に住む妖怪である。妖怪アカバラ(赤薔薇)こいつの姿は赤鬼である。鬼というと恐怖な存在だが、実はこいつはいい奴で、警告の為にその姿を現したのである。人々に、これから何かが起こる!と不安と警戒心を抱かせ心の準備を啓発させ、同時にトルコという国に世界の関心を集めたのである。などと解釈して捉えるのは八百万の神を信奉してきたDNAを持っている日本人の理解の一面なのであろう。

 地球は一つ、これは1人の人間の体のようなもの。そして全ての人間の持つ深層意識のプールは繋がっていると訊く。世界は今日も無数のドラマが展開している。そこには目を閉じたくなるようなシーンが無数にある。では、その為に我々に出来る事とは何であろうか? それは、今を精一杯生きるという事。自分に課せられた主役の役目を毎日演じきる事につきると僕は思っている。それが実は世界と繋がっているのである。