梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

春はあけぼの

 平安時代の女流作家、清少納言の枕の草子にある「春はあけぼの」の書き出しは、時代を超えて日本から遠く離れたニューヨークの春の日の出の美しさを謳っている。千年昔の季節の美に対する捉え方が現在も同じだとする価値観は、大自然が演じる美とは、くりかえしくりかえし伝えられ、これからも繰り返される事に壮大なロマンを感じる。

春はあけぼの、マンハッタン ミッドタウン

 ニューヨークマンハッタンの西に位置するウェストニューヨークの高台からマンハッタンの背後から昇る朝日。静まりかえっていた街の細胞が太陽の陽を浴びて目覚めてゆく。空も川も一日のスイッチが入る。一日の始まりと終わりは心臓の鼓動の様に地球の生命活動である。

春はあけぼの、マンハッタン ダウンタウン

春はあけぼの

やうやう白くなり行く

摩天楼は少しあかりて

むらさきだちたる雲の

ほそくたなびきたる