梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

冬のロングビーチ ラン

2月のロングビーチNYアウトオブシーズン

 ニューヨークの街の東側に位置するロングアイランドは東西の長さが鳥取市から米子市を往復する距離に近い190キロ。島の北側の内海の先にはニューイングランド地方が並び、そして、島の南側には広大な大西洋が展開している。島の南に位置するロングビーチを訪れた。2月という冬の期間ではあるがビーチに設置された広く長い遊歩道には散歩やジョギングやバイクを満喫する人々の姿が見られ、この地域に住む人々の健康意識の高さを感じる。遥か沖には荷物を満載したコンテナ船が7隻、港への入港のために待機しているのが見える。

 今日、ここにやってきたのはこの長い海岸を走って楽しむためであった。シーズンオフの海岸は幸いな事に人がいない、嬉しい事に波打ち際には人が歩いた足跡がほとんど無い。しめしめ、波打ち際独占じゃ!と人の足跡の無い湿った砂地を東に向かって駆けた。打ちあがった貝殻を踏み砂を蹴る。2月の風はまだ冷たいが広大な海の光景に開放感を感じ、打ち寄せては引くを繰り返す波が応援してくれている様でもあった。何マイル走ったのか分らない、続く海岸の端まで行こうと思っていたのだが遥か先方にはまだまだ海岸が続くので適当な所で折り返して、波打ち際に残る自分のフットプリントを回想しながら今度は西に向かって走った。

 高校時代の放課後に時々運動部の先生に海岸に連れていってもらい、砂浜を練習の為に走った記憶がある。詳細な記憶ではないが、とにかくきつかったという事と海の潮の強い香りを感じた事を覚えている。当時はまさか自分が遠い将来にニューヨークの海岸を走って汗を流すとは全く想像が出来なかった。砂浜での走りを終えて今思う事は、近い将来山陰の海岸の波打ち際を走るという目論みである。あの潮の香りを再度味わってみたい。うずうずと湧き上がる砂を蹴るを求める感触が、日本海の波打ち際を恋しがっている。