梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

寿司が食べれる事の幸せ!

うるおいよく輝くすし、眩しすぎ!

 友達の誕生日会に呼ばれた。いい年をしたおっさんの誕生日会など興味がないのであるが、今回は特別でシェフを呼ぶから、という事で推されるままに参加する運びとなった。向かう道の途中で酒屋に寄り、 I P A のビールを1ダース手土産+バースディギフトとして持参した。

 彼が招待したシェフは彼の友達で、ニューヨークの高級日本寿司レストランのオーナー寿司職人。台所に立つ彼が握った寿司が既に桶の中に盛られ、瑞瑞しい切り身は眩しく輝き存在感をアピールしていた。思えば、コロナ過が始って以来寿司屋には行っていない。コロナ過が収束した今は寿司が高価になって気軽に行けない。という事情である。新鮮な魚を日本から航空便で取り寄せ、日本の職人が握る一貫の寿司には目には見えない付加価値が多く含まれており、知る人ぞ知る世界である。最初は恐れ多く遠慮して頂いていたのだが、やがて緊張もほぐれ気がつけばお腹一杯になっていた。料金に換算すると青ざめる値段である。やはり、お寿司は美味しい、とても幸せでした。

ごちそうさま!

 

オイスターバー

ニューヨークの冬は牡蠣の美味しい季節です

 ニューヨーク市の東側にロングアイランドという東西に長い島がある。西の端にはクィーンズ、ブルックリンという大きな地区が存在している。そのロングアイランドの海辺ではこの寒い季節(1月から3月)が牡蠣のシーズンである。鳥取での生活では魚貝類は毎日の食事の一部であるが、ニューヨークで語られるシーフーズは非日常的な要素を含んでいるので、新鮮な海産物を口にする機会は極上を楽しむに値する。

 クイーンズ地区にある先輩の行きつけのシーフーズレストランに誘って頂いた。カウンターに腰掛けてシトラスの効いたジンを片手にたわいのない日常会話を愉しみながら、目の前で氷の盛られた大皿にシェフが牡蠣を手に一つ一つ殻を外して盛り付けてゆく光景が嬉しい。レモンを絞りかけケチャップと西洋わさびの効いたカクテルソースでいただく。牡蠣が育つ時間、調理の為の手間と下準備、それらが口の中で一時クリーミーな食感を残して消えてゆく。生牡蠣は生命を提供して終わってしまったが、いい時を過ごしたという思い出は僕の中で今後も生きるのである。

今月の一枚 January 2024

鳥取を見守る日本海の翁

  日本海の翁、としか表現出来ない日本海に浮かぶ顔。NASAのバイキング1号が撮影した火星表面の写真の中に人間の顔をした岩が見つかり、火星の人面岩、と呼ばれている。それに近い感覚、捉え方。これはシミュラクラ(仏)現象といい、目鼻口の人間の顔に類似した対象物を人の顔として認識する脳の働きである。この脳の働きが飛行機の機内で映し出される飛行経路地図で海底の地形を3Dで捉えたところ、見方によっては人の顔に見える。いやこれは確実に翁の顔でしょっ!という結論に至った。日本海は地球上で一番若い海である。この海下に浮かぶ顔が赤ちゃんや子供ではなくて翁顔というのはミステリーでしかない。

 では、この翁の視線は何処を見つめておられるのであろうか? 神話の国出雲です。と言いたいとこですが、実は鳥取県です。鳥取の守護神は日本海の翁であった!鳥取に住んでいると悪い事が出来ない、いつも誰かが観ている気がする。その通りです。翁が見守る郷土であったのだ。

 

日本列島周辺のジオグラフィー

 日本列島は台湾から千島列島に掛けて妖精の腕が伸びている。東京は心臓、太平洋に長く伸びる体幹と足、その姿は翁の顔をした踊るポンポコリン、日本の正体は日本ポコリンである。日本が地震大国である理由の説明がこれで理解出来てしまう。(怖!)

 

アメリカ食事情概要

キューバの昼食、このチキンの焼き具合は神業である

 アメリカを紹介するガイドブックには書かれていない、誰も言わなかったアメリカ食事概要を解説。アメリカにもそれぞれの地方や街の特産品が存在するが、ここでの観点は詳細に拘らない全体の見方である。アメリカを訪れる日本人がちょっとした知識として頭の隅っこに置いておけばいい程度ではある。

 海産物がおいしいのは太平洋側、大西洋側それぞれの北部の地域。カリフォルニアからテキサスまでの広大な中西部はメキシコやカーボーイの文化圏、食事はタコスやステーキに代表されるビーフ(牛)。ミシシッピーを中心とした南部地域はポーク(豚)バーベキュー地帯、それに重なってフライドチキン。ディープサウスと呼ばれるフロリダ半島はチキン(鶏)中南米リビアンの移民が多く彼らのチキンの味付けは絶妙につきる。

 アメリカはファーストフード、レストランのチェーン店がどの街にも同じように展開しているのが現実で、アメリカでの食事は何処にいても同じものが食べれる、同じものしかない、という特徴がある。また、マクドナルドで働いている人々を観ると、その土地にどの様な人々が暮らしているのかがなんとなく分るのである。

 ちなみに、鳥取県と姉妹関係にあるバーモント州は上記のどのカテゴリーのどの地域にも属しない。では、バーモントでは何がおいしいの? ずばり、アイスクリームです。

 

空港にて その2

嵐が過去ったニューヨークに帰ってきました

 空港の待合ロビーに座っている人々を眺めると自分も含めて、殆んどの人々がスマートフォンを手にして沈黙を守り自分の世界に没頭している。これが今という時代の光景なのである。

 20年以上前にカリフォルニアのサンフランシスコに住んでいた。当時はスマートフォンはなく待合時間は新聞や印刷物を手にしていた。ウォールストリートジャーナルというアメリカの経済紙があり、この新聞に憧れ、この新聞をかっこよく読める様になりたい、という動機から英文の文字を追う様になり、ニューヨークの街をウォールストリートジャーナルの新聞を手にして歩きたい。という夢が芽生えたのが今現在ニューヨークで暮らしている事の遠因になっている。

 空港でニューヨークに帰る夕方の便が着地の悪天候が原因で出発が延期された。結果的に8時間の遅れとなり、出発は翌日の敷居を越えた。午前2時の機内、斜め前に敬虔な宗教家庭で育っているのであろう10代の背の高い女の子が、姿勢を整え経典を手にして拝読してる姿に感嘆した。日本の高度成長時代の幕開けに西洋人が日本人の勤勉さに畏怖を感じた、そんな光景が重なる。紙に印刷された活字を好んで読む。この時代、これからの時代、日本人が世界を凌駕する為に必要な姿勢なのだと感じながら、嵐の過去ったニューヨークに無事に帰ってこれました。

空港にて

空港にて、ぼーっと過ごす、空白の開放された時間

 年明けの2日から仕事がはじまる。ホリディシーズンは過ぎ去り、気持の入れ換えが必要となる。朝の渋滞を避けて早朝に空港に到着しチェックインを済ませた。飛行機の搭乗まで約2時間の時間がある。コーヒーを手にして待合空間の椅子に座り、少し寛いだ気持ちで自分の時間を過ごす。

 僕が子供の頃、鳥取で過ごしたお正月は楽しい時間であった気がする。冬という期間、雪が積もっても楽しく、雪の降る寒い日に長靴を履いて足の感覚がなくなるほど冷えても苦ではなかった。子供の頃の冬の思い出は明確に現在に蘇る。しかし、不思議だと思うのは成人を過ぎてから今日までの、冬の記憶、正月の記憶は曖昧だ。特に近年の記憶は速やかに忘れ混沌として消えてしまっている。子供から大人になるその境目とは、思い出という記憶の鮮明度によって量る事が出来るのである。人間が成長し大人になるというのは素晴らしくも寂しい事なのだ、小説家の開高健はこの事を、知の悲しみ、と表現した。自分がまだ生き続けるというのは更に多くの悲しみに遭遇すると思う。だからこそ、楽しみとか喜びというのが故郷を想う憧憬の様に捉えられるのである。

 

能登半島地震で犠牲になった方々の冥福をお祈り致します。

今月の2枚 December 2023

2023年の冬至明けの期待

この瞬間、新しい一年が始まった!

  ニュージャージー州の北部、パリセィドインターステイトパークのハドソン川を見下ろす崖の上、12月23日(土)冬至開けの日の出。川を挟んだ先方に見えるのはニューヨークのブロンクス区、遥か向こうにはロングアイランドの大地が展開します。クリスマスの週末のニューヨークは曇りと雨空の連続でした。しかし、この日のこの時間は東の空に隙間が設けられており、挨拶の為に待機していた私への計らいだった気がしないでもありません。日の出時はバイオレットの闇の世界からオレンジの光の世界へと変貌し、壮大なスケールのエンターテーメントの中に身を置いている事に最高の贅沢感を感じました。

 冬の早朝の済んだ空気の中で大地から日が昇る姿は強烈な生命力の実体そのもの。師走を迎え、来年の目標を定めたいとする今日。いい計画やいい目標はいい気分の時に生じるのです。この季節の日の出時の太陽の光には、あなたの気分を覚醒する予期せぬ力が宿っていますので、是非御利用下さい。

今年もありがとうございました。よいお年を!

 

銀河世界へのいざない

今年も、ニューヨークロックフェラーセンタークリスマスツリー!!!

 12年前の5月、アリゾナ州の砂漠を四輪駆動車を駆って一人旅をした。フォーコーナーズといって、アリゾナ州ニューメキシコ州ユタ州コロラド州の州境が接する場所(ポイント)がある。そこに到着したのは陽がすっかり沈んでしまった後の闇の最中であった。荒野の砂漠の中なので街頭等の灯りは一切ない。車を降りて目が慣れると空は闇などではなく、満天のイルミネーションであった。大地に仰向けに横たわると直ぐに別世界の扉が開く。どちらが空で地面なのか上下の感覚が無くなり、銀河の一部になり宇宙空間に浮いている様な感覚を覚えた。その時、妙に懐かしさを感じて目から涙が溢れてきた。その経験以来、星空を眺めると懐かしさを覚える。

 クリスマスツリーのてっぺんになぜ星を飾るのか?華やかな飾りつけには何の意味があるのか?自分なりに回答を得ている。クリスマスツリーのイルミネーションは星世界、即ち銀河の再現である。同じく、夏の花火(アメリカでは独立記念日)打ち上げ花火の輪は銀河の渦の再現である。花火を観ていると何故か懐かしい気持ちに駆られる。こうしてみると、歴史は浅いがアメリカの文化には冬至夏至の2回に渡って宇宙空間の銀河のきらめきを象徴するセレモニーが行われている。

 一年があっ!という間に過去る様に、人の生涯もあっ!という間に終了する。その時我々は銀河系かどこぞの星に還るのである。その時きっと、ニューヨークで観たクリスマスツリーの事を想い出すにちがいない。

 

Warm wishes to you this holiday season! 

 

ホリディシーズン

寒く鬱な季節に対義する為にホリディシーズンを楽しむ!

 12月はクリスマスを迎える寒い月。晴れた日は空気が乾燥して爽やかであるが、曇り空や雨天日が続くと欝な気持ちが心を支配し閉塞感が生じてくる。今直ぐ、ここから逃げ出して南にある暖かい場所に逃避したいとする気持ちにかられる。毎年この季節になると繰り返す、厄介な気持ちの騒ぎである。

 数年前に仕事でフロリダ州の南部の街マイアミに行き来していた時期があった。一度出張に出かけると2週間は滞在する。冬のこの季節のマイアミは暖かく最高であった。その時に学習したのは、人間の気分というのは気候によって左右されるという事を実感した。冬季マイアミの滞在は最初の一週間は開放感があるが、後半になり寒いニューヨークへ帰る日が近付いてくると、メランコリーな憂鬱癌が生じてくる。一時的な気温の恵みを受けると、その後の忍耐はより過酷に感じるのである。

 ニューヨークの冬の現実を受け入れる為に、欝な気持ちを払拭する仕掛がクリスマスの飾り付けやラジオから流れるクリスマスキャロル、近年はクリスマスショッピング? しかし、どんなに明るく楽しく気分を盛り上げた所でやがてクリスマスは終わる。続く新年の打ち上げ花火の燃えた火薬の匂いとともに宴が去り、そこから本当の冬がやってくるのである。ホリディシーズンとはその為の慣らし、お試し期間であると思っている。

今月の一枚 November 2023

記憶の中に、虹を見た思い出はいくつある?

 中国山脈に囲まれた11月の鳥取の某地に現れた神々しい虹。虹が現れた場所が祝福されているのか、あるいは虹を見た人が祝福されているのか?は想像にまかせる事とする。虹は空に浮かぶ雲の様に常に変化し、ずっとそこにいてくれるわけではなく気まぐれであるが、見た者に感動を与え嬉しい気持ちにしてくれるので、虹は幸福の象徴だといわれている。

 鳥取は山陰地方である。山陰は雨が多く漢字からも陰湿な土地柄という印象もある。しかし、雨が多いという事は、それだけ虹を見る機会も多いはずである。もし虹が幸福の象徴であるならば、山陰地方鳥取県龍神様がうようよし、常に雨を降らせその姿をちらつかせているのである。実は、鳥取に雨が多いのは、そこに龍神が住んでいるからなのだ。