梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

コスタリカン珈琲

コスタリカからのお土産

 中米のコスタリカに3週間程里帰りした友達がお土産として自国コスタリカ産のコーヒー豆を買ってきてくれた。出発前にさりげなく、自慢のコーヒーがあったら買って来てくれ!と言ったのを覚えていたが、まさか本当に買って来てくれるとは信じていなかったので、驚きと嬉しさがあった。早速、職場で振舞うと、おいしい!これは違う!コスタリカが一番!と大好評であった。あれっ?皆さん、コーヒーの味の違いが分るんですねぇ。と、自分には別の意味で驚きがあった。コーヒーは小分けして皆さんに持ち帰って頂き、僕が買ってきた珈琲ではないのに皆さんから御礼の意を頂いた。もちろん、御礼は僕ではなくてあいつに伝えてくれ!と強調しておいた。

 毎朝の一杯の珈琲、午後の仕事休み雑談を交えてすするひと口の珈琲に快楽を感じる。珈琲は意識すると、いつの間にかなくてはならない嗜好物となり生活の中に入り混んでしまっているという事実はおそろしい。珈琲にはアップストリームとダウンストリームがあり光と闇が混合するが、そういう事をごちゃごちゃと考えても最後はその黒く輝く華麗な香りと共に愛飲され人々を活性させる。

 中南米の人々は自国の珈琲が一番だと皆口を揃える。赤道に近い国々にとって自国の珈琲は自らのアイデンティティであり誇りその物である。今度、コロンビアに帰省する友達がいるので、珈琲を買ってきてくれ!コスタリカの珈琲とどちらが美味いか比べてみようじゃないか? ...きっと、躍起になるにちがいない! こういう思考が働く僕は、あのサメを騙した因幡の白うさぎの血筋なのであろうか?と、大変失礼な事を思ったりするのである。コスタリカン珈琲はあっと言う間に飲み切ってしまったが、その豊かな風味は確かに覚えており、またその風味を味わう事を期待している。