梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

二十世紀とロイヤルリベラ

 鳥取を代表する果物は梨、その中でも二十世紀梨はよく知られている。我々が知っている日本梨というのはリンゴの様に丸く甘くジューシーで食感がサクサクした果物である。しかし、アメリカニューヨークからみると梨はだるまの様な形をしたものであり食感も違えば香りも異なる洋梨である。

オレゴン ロイヤルリベラ

 オレゴン州で収穫された ROYAL REVERA というフランス起源の高級梨を頂いた。パティションで区切られたおしゃれな箱の中には金色の紙に巻かれたロイヤルリベラが丁寧に梱包されている。蓋を開けたら、なんこれ?と思う程チョコレートの詰め合わせの様に見える。ラッピングをめくって梨を裸にすると、その辺のマーケットに並んでいる普通の洋梨と一緒だ。ナイフで切って皮を剥く、切る刃先の感触に抵抗はなく柔らかい白身からは甘いバニラに似た極めの細かい上品な香りが広がる。食感はバターのかたまりをほうばっているのではないかと思う程に柔らかい、噛むではなく口の中で溶けてしまう。ニューヨークでの高級梨というのは日本梨の対極に位置している。これはこれでいけるのだが、日本梨になれている僕としては何か物足りなさを感じた。同じ梨というバンドルで囲むよりも違う種の果物であると説明してもらった方が納得がゆく。

 歌に、世界で一つだけの花、というのがある。ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン!梨の世界はまさにこれである。二十世紀梨とロイヤルリベラ、どちらが好きですか?どちらも好きです。