梨とリンゴ

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今月の一枚 March 2023

冬の伯耆大山の英姿 (大山町住在の方撮影)

 僕が十代の頃、大山には随分とお世話になった。高校時代最初のゴールデンウィークに大山滝をぬけて石だらけの河原でキャンプし、らくだの背と呼ばれる大山の尾根を縦走したのを覚えている。残雪が眩しく顔が真っ赤に日焼けした。その後、何度大山に登ったのか回数は覚えていないが、広がる日本海の蒼い海とそこに描かれていた弓ヶ浜半島の美しい地形は今でも鮮明に脳裏に残っている。

 伯耆大山伯耆富士とも呼ばれる。大山の西側に位置する米子市方面から大山を眺めると富士山にそっくりである。実際に、日本神道には数霊(かずたま)という叡智があり、ふじさんとだいせんの言葉の数霊は同一であり、完全なる存在という意味を秘めている。標高1,729メートルの山は日本の中央アルプスの山々に比べると決して高い山ではないが、樹海を抜けた高所の光景はそれらの山々と類似している。

 鳥取伯耆大山が存在している事を嬉しく思い誇りに思う。大山は県民のアイコンであり、県民は大山を胸に保持している。アメリカに住んで長いが、いつの日か大山寺にお参りし、キャラボクの森を抜けて大山の頂に立ち日本海を眺める日が来るのではないかと感じている。