梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

銀河世界へのいざない

今年も、ニューヨークロックフェラーセンタークリスマスツリー!!!

 12年前の5月、アリゾナ州の砂漠を四輪駆動車を駆って一人旅をした。フォーコーナーズといって、アリゾナ州ニューメキシコ州ユタ州コロラド州の州境が接する場所(ポイント)がある。そこに到着したのは陽がすっかり沈んでしまった後の闇の最中であった。荒野の砂漠の中なので街頭等の灯りは一切ない。車を降りて目が慣れると空は闇などではなく、満天のイルミネーションであった。大地に仰向けに横たわると直ぐに別世界の扉が開く。どちらが空で地面なのか上下の感覚が無くなり、銀河の一部になり宇宙空間に浮いている様な感覚を覚えた。その時、妙に懐かしさを感じて目から涙が溢れてきた。その経験以来、星空を眺めると懐かしさを覚える。

 クリスマスツリーのてっぺんになぜ星を飾るのか?華やかな飾りつけには何の意味があるのか?自分なりに回答を得ている。クリスマスツリーのイルミネーションは星世界、即ち銀河の再現である。同じく、夏の花火(アメリカでは独立記念日)打ち上げ花火の輪は銀河の渦の再現である。花火を観ていると何故か懐かしい気持ちに駆られる。こうしてみると、歴史は浅いがアメリカの文化には冬至夏至の2回に渡って宇宙空間の銀河のきらめきを象徴するセレモニーが行われている。

 一年があっ!という間に過去る様に、人の生涯もあっ!という間に終了する。その時我々は銀河系かどこぞの星に還るのである。その時きっと、ニューヨークで観たクリスマスツリーの事を想い出すにちがいない。

 

Warm wishes to you this holiday season!