梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

Happy New Year!

日の丸、ある日の日本の御正月の初詣の途中に

 新年あけましておめでとうございます。

 自分が育った鳥取県は山に囲まれた土地である故に、地平線から昇る太陽に遭遇する事はなかったような気がする、覚えていない。空に有る太陽を認識するのは辺りが明るくなってしばらくしてから、あっ、お日様が出てるな!って意識すれば思う程度であった。今はニューヨークマンハッタンの対岸のハドソン川の側に住んでいることもあり、晴れた日の朝は真横から赤い朝日がブラインドの隙間を縫って部屋の奥まで差し込んでくる。そういった縁が続いている内にお日様と仲良くなり、気がつけばお日様との関係が出来てしまったのである。

 我々が学校の歴史の教科書で学んできた今期の文明以前にこの地球には太古に石造文明が存在していた。その文明の中心にあったのは世界的な太陽崇拝であったと聞く。そう思うと日本の国旗が太陽を示しているのは実に興味深い。空に浮かぶ太陽を凝視すると白く輝いている。大気圏を越えた宇宙飛行士が宇宙空間でみる太陽は白い発光体である。では、国旗が示す赤い太陽とは何か?朝、地平線から顔を出した瞬間の太陽の色が煮えたぎる様に赤い。血に埋まった体内で鼓動を打つ心臓の様で、太陽が生き物だと感じる瞬間。特に冬の澄んだ空気の中は鮮明に見える。日本の国旗日の丸の旗とは曇り空に浮く赤い太陽ではなくて、生まれたての太陽の赤と日中に空に浮かぶ太陽の白で共に太陽の光の色を示していると僕は理解している。

 今朝は晴れて新しい年のはじまり、視線を太陽からキーボードに変えてブログ日記を付ける。こうしている間、太陽の存在は忘れている、光をさえぎってモニターを覗いている間にも太陽はさんさんと地を照らし続けている。これが生命の源のありさまなのだ。正月は時計の正時をイメージしその源への感謝の時、ニューヨークなので初詣は無いけれど気持ちは初詣全開となっている。