梨とリンゴ

ニューヨークとっとり応援ブログ!

今月の一枚 February 2024

冷え切った冬のニューヨークとブルックリンブリッジ

 寒い2月のニューヨーク最大の魅力は一年で最も空気が澄み切っているという事。四方を河や海の水で囲まれているにもかかわらず、この街の2月は空気が乾燥している。晴天に恵まれれば、青い空と青い水の空間に摩天楼の巨大なジャングルが冴えた輝きを魅せてくれる。

 マンハッタンのミッドタウンから6番の地下鉄に乗って南下し、シティホール駅で下車。地上に出る階段を上がってホールの裏側に向かい5分程東に向かって歩けば、イースト川に掛かるアメリカで鉄製のワイヤーを使った最も古い吊橋(1983年)であるブルックリン橋の麓に辿り着く。快晴の休日。朝10時を廻った頃であったが橋上は多くの人々で賑わっている。橋から眺めるダウンタウンの聳える高層ビル群、眩しく光るイーストリバーとその上に架かる白いマンハッタンブリッジ。年季を感じる木材の敷かれた橋の歩道を歩く。厚くベージュ色のペンキが塗られた欄干を眺めていると、その横をランナー達が颯爽と駆け抜けてゆく。

 

 今年もこれから春に向けてニューヨークは徐々に暖かくなる。やがて、痛い寒さを懐かしく感じる時がくる。その時はこのブルックリンブリッジの橋の上から眺めた青く輝くマンハッタンの摩天楼の光景を描く事になりそうだ。