梨とリンゴ

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バゲット

 自家製バゲット。小麦粉と塩にイースト菌、それに水を加えてオーブンで焼くフランスパンに挑戦している。このシンプルな食材で形あるパンを焼き上げる事に深い魅力を感じる。

 食事という二つの漢字が並ぶ文字を意識して考えてみると、食というのは生きてゆく為に人体が必要な栄養やエネルギーの摂取であり胃袋を満たす動物的な行為。そのためならば塩をおかずに小麦粉を水に溶かして流し込んでもいいのかも知れない。しかし、事という漢字の一文字が加わる事によって口に食べ物が入ってくる過程に物語が生まれてくる。よって、食事は大切だとか楽しいという形容はこの過程に対するかかわりの意識と深さが気持ちに影響するのである。それが人間としての食事というテーマであり、人間に命を授けた神は空腹と限りない欲望を人々に与え続けている。

 シンプルなフランスパンは近くのベーカリーでもスパーマーケットでも容易に購入する事が出来る。食べるためならば買ってきてしまえば容易で時間も金も掛からない、また味や食感もプロフェッショナルである。なにゆえ時間も手間もかかり合理的ではない事をやるのであろうか?それは、おもしろいからである。自分でこねて焼いて食べてみるとこれ楽しい。例え上手くいかなくても笑っていられるのである。

 

自家製バゲット ハムチーズ サンドイッチ