梨とリンゴ

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MoMA 眠るジプシー

la Bohemienne endormie, Henri Rousseau 1987

 マンハッタンにあるMoMA(近代美術館)を訪れた。クリスマスのホリディシーズンという時期でもあり館内は少し混んではいたが活気があり、適度な人込みに安心感を感じた。

 ある一枚の絵の前で足を止めた、フランス人画家アンリ ルソーの La Bohemienne endormie (眠るジプシー女)1897年の作品である。右上に描かれた満月の月を観て、数週間前の早朝にこれと同じ月を見たな、などとぼんやり回想しながら描かれたライオンを観ていると、おっ!と思った。これは鳥取県の形シルエットではないか。ぴんと伸びた尻尾は弓ヶ浜半島そのものである。

 国の外形が何かに似ているという事はそれ程重要な事ではないかも知れないがおもしろい。イタリヤはブーツ、中国は鶏、日本は龍形と言われる。日本列島の龍は不思議と北海道も九州も両方が頭になる二面を備えている。その龍の体の中に獅子(ライオン)が潜んでいるという勝手な解釈は一つの発見なのだろうか?ライオンは獣たちを庇護する王と解釈されているらしく実に誇らしい存在。眠るジプシーと絡めて、眠るライオン、眠る獅子、と称すると鳥取県のバリューが上昇する様な気持ちになるのは間違いないであろう。